うちモミコラム

2016/ 05/ 11
うちモミトレーナーによる『身体について』のお話②~首と頭の境目って?~

うちモミトレーナーによる『身体について』のお話②
~首と頭の境目って?~

前回、「頭」はどこからどこまでだと思っていますか? 
と質問させていただきました。
読んでない方は、ここから進む前に前回の記事もぜひ読んでみてください☆


「どこから」はすぐ分かっても、
「どこまで」の頭と首の境は以外とあやふやじゃないですか?
 

私も初めてきかれた時は、ん?あれ?となりました。
普段の生活の中ではっきり意識することは少ないですよね。

頭と首の境は、
頭蓋骨(後頭骨)と第1頚椎の接地面です。

ということは、首はそこからということになります。

ここは、環椎後頭関節と言われる関節です。


アプリ visible body より スクリーンショット


明るい色の骨が第1頚椎
その上が頭蓋骨のひとつの後頭骨
このふたつが形成しているのが、環椎後頭関節です。


図で見ても、実際には自分の体のどのあたりなのか分かりにくいですよね。

どのあたりかというと、
イメージしてください。

両耳の穴を直線で結んで
その直線へ向かって、鼻の下の位置から直線を引きます。
その直線がクロスする所が、環椎後頭関節です。


ここまでが頭で、ここから下が首です。



それではここで、いつもの感じで下を向いてみてください。

この感じ、覚えていてくださいね。


いったん頭の位置をリセットしてください。

今度は、
両耳の穴を直線で結んで
その直線へ向かって、鼻の下の位置から直線を引きます。
その直線がクロスする所からが首だ と思って下を向いてみてください。



いかがですか?


違いが感じられましたか?


いつも通りだと、
顔ごと下を向いて頭がぐっと下へ落ちてきている感じではなかったでしょうか。

この状態では、
頭の重さを支えるためにかなり首の筋肉を使うため、
負担が大きくなります。


一方、環椎後頭関節を意識して下を向いた時は、
顎を引いたような感じに近く、
首の筋肉の負担が軽いのを感じていただけたのではないでしょうか?


この環椎後頭関節は下を向く(屈曲)可動域は少しですが、
ここから動くことができるのです。



頭はどこまでなのか

首はどこからなのか


これを意識して動くことで、
余計な力を使わずに動けるので、
首の張り・痛みに悩まされることも少なくなりますね。





首の動きにはもう一つ興味深いことがあるんです♪


それは、また次回に☆


鎌田 芙美代