2017/10/29

インド伝承医学の入り口～アーユルヴェーダ～②

『心』


心はカラダとつながっていて、
心をより健やかな状態へするのには、カラダも健やかにする必要があります。


伝統医学のなかでは最も古いと言われているアーユルヴェーダは
生命に関する知識を集大成した“生き方の知恵”です。


私たちは毎日変化する心の状態に大きく影響されます。
気持ちが強すぎたり、偏ったりすることは、
アーユルヴェーダでは心（メンタルドーシャ）のバランスの崩れと考えます。


古来より伝わるアーユルヴェーダの幅広い健康のとらえ方は、
20世紀に入ってから（1948年に）発足した
ＷＨＯ～世界保健機関～が定める『健康』の定義
にも息づいています。


WHO (世界保健機関) 憲章の前文では、
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言います。（日本WHO協会訳）」
と定義しています。
日本WHO協会HPより引用。


5000年以上前からあるアーユルヴェーダも20世紀生まれのWHOも、
健やかさを単なる病がないことではなく、
肉体・精神面でのオールラウンドな健やかさとしている背景には、
多くの病の誘因・増幅要因に心の在り方が密接に関係しているととらえていることにあります。


アーユルヴェーダは認知度、評価が高まっていて、
欧米では統合医療の一環として注目されています。

アメリカのNHI(National Health Institute: アメリカ厚生省のエージェンシーのひとつ)は、
実際にガンなどの難病の治療の有効な治療手段として臨床研究がなされているほか、
イギリスではアーユルヴェーダ治療に国の健康保険が使えることは、
アーユルヴェーダの有益性の証左とも言えます。




合わせて是非読んでみてください。

インド伝承医学の入り口～アーユルヴェーダ～
http://www.uchimomi.jp/column/?id=1509284755-396783

ストレスの善悪　http://www.uchimomi.jp/column/?id=1502976828-902779

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