現代の日本では徐々に魚離れが進んでいます。
2005年までは魚介類の国別消費量は断トツ1位でしたが、
その後2006年には韓国、2010年にはノルウェーにも越されています。
最近の健康ブームを持ってしても、さか●クンの影響力(?)を持ってしても、消費量はなかなか増えていません。
その魚離れにも色々理由があるようです。
・メニューのレパートリーが浮かばない
・肉に比べて割高
・生ごみが発生する(臭い)
・日持ちしない
魚が捌けない人が多い事や骨の問題は、お魚屋さんやスーパーの鮮魚売り場が解消してくれますが、
確かに生ごみは困りますね。
スーパーで魚の売上が一番いいのが、その地域のゴミ収集の前日だそうです。
わかります…わかりますが…日本人たるもの、お魚食べましょう!!
消費量向上の助けになるほどのお魚伝道師にはなれませんが、
これからは野菜だけでなく季節のお魚もリサーチして取り上げようと思います。
というわけで第一弾、今日は旬のお魚【サワラ】について。
◆◆◆春を告げる魚◆◆◆
よく目にする漢字は「鰆」でしょう。
パソコンの変換でもこの漢字しか候補がでてきませんでしたが、
元々はそのほっそりとした見た目から「狭腹」や「小腹」と書かれサハラ⇒サワラと読まれていたようです。
年間を通して獲れるお魚ですが、春の産卵時期に瀬戸内海に大群が入ってくることで西日本で多く食べられる為、
魚に春と書く「鰆」という漢字は、後に西日本で生まれた漢字ではないかと推測されています。
◆◆◆実は出世魚◆◆◆
あまりそのイメージはありませんが、サワラは出世魚です。
サゴチ → ヤナギ → サワラ
60センチ以上の大きさになってはじめて「サワラ」と呼んでもらえます。
◆◆◆サワラの栄養◆◆◆
[生のサワラ100gあたり]
エネルギー 177キロカロリー
たんぱく質 20.1グラム
脂質 9.7グラム
飽和脂肪酸 2.51グラム
一価不飽和脂肪酸(DHA) 3.45グラム
多価不飽和脂肪酸(EPA) 2.05グラムグラム
コレステロール 60ミリグラム
カリウム 490ミリグラム
鉄 0.8ミリグラム
亜鉛 1.0ミリグラム
ビタミンD 7.0マイクログラム
ビタミンB1 0.09ミリグラム
ビタミンB2 0.35ミリグラム
ナイアシン 9.5ミリグラム
ビタミンB6 0.40ミリグラム
ビタミンB12 5.3マイクログラム
パントテン酸 0.70ミリグラム
サワラはサバの親戚で青魚なのでEPAやDHAが豊富で、血中脂質のバランスを整える働きがあります。
低カロリーで良質なたんぱく質が摂れます。
魚介類には比較的多く含まれるビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれ、骨や歯の健康維持に繋がります。
豊富なカリウムは体内の余分なナトリウム排出を促し、高血圧の予防になります。
◆◆◆選び方・調理法◆◆◆
お魚屋さんでも新米には捌かせないほど、柔らかく崩れやすい身です。
スーパーやお魚屋さんでは切り身になって売っているのがほとんどな気がしますから、家で捌くのは難しいのかもしれません。
切り身を買う時は、身が崩れておらず、血合い部分が鮮やかで、皮の模様がハッキリとしたものを選びましょう。
煮ても焼いても揚げてもお刺身でも、色々な食べ方のできるお魚です。
(お刺身で食べるのは主に関西地方。東京ではあまり見かけません。)
身が柔らかく崩れやすいので、フライパンなどでソテーしたりする場合、中火くらいでゆっくり火を通しましょう。
和風な味付け~洋風野菜とも相性が良く、皮まで美味しくいただけます。
◆◆◆最後に◆◆◆
うちモミのコラム内でも、様々な食品の栄養や健康効果についてお話していますが、
健康ブームに翻弄されては元も子もありません。
例えば乳性の発酵食品は日本人には合わないなどと言われる事があるように、
生まれ育った環境によって人間も変化するものなので、
その土地の季節の物をバランス良く食べるのが、一番自然に健康を維持できる方法ではないでしょうか。
文明が発展し続けた結果人類は、欲深くなり、時間にも追われ、
その一番自然な行為である自然な食事ができなくなってしまったのではと思います。
今の健康ブームも、人間としての「原点回帰」への欲求なのでは?
とは言え、現代の価値観ではそれを求める事こそが贅沢なのでしょう。
ゆっくり食事も摂れず、疲れ切っているアナタへ。
東京出張マッサージ店『うちモミ』
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